大阪公立大学の秋入学構想について

大阪公立大学は、大阪市立大学と大阪府立大学が統合して発足した大学であり、2022年4月に開学しました。
そして、この大阪公立大学は、2027年度から秋入学を導入する方針を示しています。
まず、工学部など一部の学部や大学院の全研究科で先行的に始める予定となっています。
この措置は、一般的な海外からの留学生を増やす狙いがあります。

秋入学は、欧米などの大学で主流となっており、外国人留学生や研究者の受け入れを拡大し、国際的な競争力を強化する目的で導入されています。
大阪公立大学がこの方針を採用することで、さらなる国際化を進めることが期待されています。

大阪公立大学では、2027年度から大学院や工学部などで秋入学を導入することを検討しています。
これは、国際力強化に向けて留学生の受け入れなどを促進するため、世界で標準となっている秋入学に合わせるためだということです。

具体的な導入時期や対象となる学部・研究科などはまだ決まっていませんが、今後大学内で検討を進めていく予定となっています。

【秋入学導入のメリット】
留学生の受け入れ拡大
世界の大学との連携強化
学生の多様性の促進
教育プログラムの柔軟化

【秋入学導入のデメリット】
現行の春入学との整合性
学生や教職員の負担増加
入試制度の変更

【今後のスケジュール】
2024年度: 詳細な検討
2025年度: 具体的な導入計画の策定
2027年度: 秋入学導入

【参考情報】
大阪公立大学「大阪公立大学中期目標(2025~2030年度)」
大阪公立大学「大学院募集要項(2024年度春入学、2023年度秋入学)」

この大阪公立大学の将来構想を示す「大阪公立大学ビジョン2030」が次のとおり策定されています。

以下は、バージョン1としてまとめられた「大阪公立大学ビジョン2030 ~大阪公立大学の将来構想~」の一部です。

国際力強化:
外国人研究者・学生の増加
受け入れ・支援体制の整備
海外の大学・機関等との国際ネットワーク強化
日本人研究者・学生の海外留学・派遣の促進
THE世界大学ランキングの向上

「秋入学」導入に向けて:
国際力強化を目指し、世界で標準となっている「秋入学」を検討中。
まずは大学院や工学部などで2027年度の実施を目指す方針だそうです。

このビジョンは、歴史や文化の異なる2つの大学の構成員が議論し、多くの意見を交わしたものであり、新たな財源や制度が必要な課題もあります。
次期中期目標・中期計画の検討は、本ビジョンのバージョンアップの議論をもとに進められる予定となっています。

なお参考までに大阪公立大学の偏差値目安は次のとおりとなっています。
学部や学科によって異なりますが、以下は2024年度の偏差値情報です(河合塾提供)

大阪公立大学(おおさかこうりつだいがく)
偏差値:52.5 – 60.0
共通テスト得点率:64% – 82%
以下は一部の学部と学科の偏差値です:

文学部: 60.0
獣医学部(獣医学科): 60.0
法学部(法学科): 57.5
工学部(情報工学科、建築学科、航空宇宙工学科など): 55.0 – 62.5
経済学部(経済学科): 57.5
偏差値は、2024年4月に入学する方向けの模試結果を基に算出されており、合格可能性が50%となるラインを示しているとのことです。

 

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