2024年1月下旬から、大手ハンバーガーチェーンのマクドナルドが一部メニューの店頭価格を10~30円値上げしました。
価格据え置きのハンバーガーやチーズバーガー、マックフライポテトなどを除くと、全体のおよそ3割の商品が高くなりました。
この値上げについて、〈もはや富裕層向け〉〈値段が変わらないならモスに行く〉などの声が聞かれました。
実際、今回の値上げで、同業のモスバーガーと価格はほぼ並んだと言えます。
例えば、マックのダブルチーズバーガーは430円から始まり、モスのダブルチーズバーガーは440円です。
また、マックのフィレオフィッシュは400円から始まり、モスのフィッシュバーガーは390円です(マックはエリアごとに価格が異なります)。
このような価格調整は、原材料費、人件費、物流費の高騰に加え、円安を要因としています。
ただし、一斉値上げは2022年以降で4回目となり、客足への影響が気になるところです。
次に、ファーストフード業界の最近の動向について考えてみたいと思います。
1. 健康志向の高まり
近年、消費者の健康志向の高まりにより、従来のハンバーガーやフライドポテトなどの高カロリー・高脂肪メニューよりも、サラダやベジタブルバーガーなどのヘルシーなメニューの需要が高まっています。
2. デリバリーサービスの普及
Uber Eatsや出前館などのデリバリーサービスの普及により、消費者は自宅や職場など好きな場所でファーストフードを楽しめるようになりました。
3. サブスクリプションサービスの導入
サブスクリプションサービスを導入するファーストフード店も増えてきました。サブスクリプションサービスを利用すると、毎月定額料金を支払うことで、特定のメニューを無料で何度でも楽しむことができます。
4. カスタマイズ性の向上
タッチパネル式の注文機を導入するファーストフード店が増えており、消費者は自分の好みに合わせてトッピングやソースなどを自由に選ぶことができるようになっています。
5. 自動化の進展
人件費削減のために、自動調理機や自動レジを導入するファーストフード店も増えてきました。
6. 高級路線への進出
高級食材を使用したハンバーガーやステーキなどを提供する、高級路線のファーストフード店も登場しています。
7. 環境への配慮
環境への配慮から、プラスチック製ストローや容器の使用を廃止するファーストフード店も増えてきました。
8. NFT(非代替性トークン)の活用
NFTを活用して、限定メニューやクーポンなどを販売するファーストフード店も登場しています。(NFTについては末尾に説明してあります。)
9. メタバースへの進出
メタバース上に店舗をオープンし、バーチャル空間でファーストフードを楽しめるサービスを提供する企業も登場しています。
10. AIの活用
AIを活用して、顧客の購買履歴や嗜好に基づいておすすめメニューを提案するファーストフード店も登場しています。
これらの動向は、今後もさらに加速していくと予想されます。
*NFTとは
トークンとはゲームセンターのメダルや引換券のように、お金の代わりになる印のようなもので、これをデジタル形式で発行したものをデジタルトークンといいます。
そしてNFTは、デジタルトークンのうち1点ものとして、代替することができないトークンを呼びます。
コメント