サイバー攻撃(日本の被害年間6000億回)

2024年2月20日、ロックビットの主要メンバー2人が国際捜査によって逮捕されました。
ロックビットは、世界で最も活動的なサイバー犯罪集団の一つです。2019年頃から活動を開始し、ランサムウェア攻撃を通じて世界中の個人や企業から莫大な利益を得ています。
今回の逮捕は、ロックビットの活動に大きな打撃を与える可能性があります。
しかし、ロックビットの活動が完全に停止したわけではありません。
今後も、ランサムウェア攻撃への対策を怠らないことが重要だといえます。

【ロックビットの特徴】
二重恐喝型: データを暗号化するだけでなく、盗んだデータを公開すると脅迫する。
ランサムウェアaaS (RaaS) として提供: 攻撃者は、LockBitの開発者からツールやサービスを借りて攻撃を行う。
複数のバージョン: 常に改良が加えられており、最新バージョンは「LockBit 3.0」
日本語対応: 日本語を含む複数の言語に対応している。
組織的な運営: 複数のチームに分かれて運営されており、専門性が高い。
ダークウェブ: 専用のサイトを運営し、被害者との交渉やデータの公開を行っている。

【ロックビットへの対策】
・セキュリティソフトを導入する
・最新のOSやソフトウェアを使用する
・定期的にバックアップを取る
・社員教育を行う
・多要素認証を導入する
・データの暗号化を行う
・セキュリティ情報に常に注意を払う

【ランサムウェアとは】
ランサムウェアは、マルウェア(悪意のあるソフトウェアの総称)の一種です。
コンピュータに感染すると、ファイルやシステムを暗号化して使用不能にし、復元と引き換えに金銭(身代金)を要求します。

【ランサムウェアの被害】
・データの暗号化による業務停止被害: ファイルが暗号化され、アクセスできなくなるため業務がストップします。
・身代金などの金銭的被害: 攻撃者は身代金を要求し、支払われるまでファイルを解除しないことがあります。
・情報漏えいによる企業ブランドの信用の失墜: 盗まれたデータがダークウェブ上に公開されることで企業の信用が損なわれます。
・法的な罰則や罰金など: データ漏洩に対する法的な責任が発生する可能性があります。

2023年5月には、日本の大手企業がLockBitによる攻撃を受け、被害額1億円以上の被害が発生しました。
医療機関や教育機関など、社会インフラを標的とした攻撃も増加しています。

【ランサムウェアの種類】
・暗号化型: ファイルやシステムを暗号化して使用不能にする
・ロッカー型: 画面をロックして操作不能にする
・ワイパー型: データを破壊する

【ランサムウェアの感染経路】
・メールの添付ファイル: 不審なメールの添付ファイルを開封
・Webサイト: 偽のWebサイトからマルウェアをダウンロード
・USBメモリ: 感染したUSBメモリを接続
・ネットワーク経由: ネットワークの脆弱性を突いて侵入

【ランサムウェア被害を受けた場合の対策】
・ネットワークから切り離す: 感染した端末をネットワークから切り離して被害の拡大を防ぎます。
・パスワードを変更する: 攻撃者が再度アクセスできないようにパスワードを変更します。
・身代金を支払わない: 支払うことは推奨されません。攻撃者に身を任せないようにしましょう。
・バックアップを確認する: バックアップからデータを復元できるか確認します。
・専門業者に感染経路調査を依頼する: インシデント調査を行う専門家に相談しましょう。

 

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